スノーピアサー

Snowpiercer

表示にいいまとまりの映画だった。全体的なバランスもよく。ストーリーもいい。色々と深い意味をもった映画で色々考えさせられる。全く新しい視点からの未来的人間の存在の表し方で、自然のバランスという世界観があった。列車=地球、その中に貧困と金持ち。コントロールする代表がいることにより弱肉強食の制度が生まれる。反乱が起こりトップが落とされ、すべてがまた0に始まる。いたってシンプルなあらすじだけど、メトリックスに及ぶ深い内容であった。エンターテイメントとしてもみれるし、ドキュメンタリーとしてもみれた。改めて観るのもアリな感じがする。

藁の楯

藁の楯

テレビで再放送をしていて、カンヌで入選している映画だったのでみてみた。
日本のアクションだから期待はあまりなかったけれど、意外と最後までみれたのでおもしろいとおもった。10億円の応酬金がかかった凶悪人を福岡から東京に運ぶ話であった。10億円という大金がかかったせいでいろんな心叫ぶシーンがいっぱいある。いろんな人間模様が溢れ出ていて、とことん人間の心理を遂げる。そしてなにげにお金がかかった作品でもあったことに衝撃。車のとトラックの衝突シーンが意外だった。
大物役者が多く、期待はずれない演技力だった。特に大沢たかおさんはすごかった。クールな表情なのに限界に追われる精神的なダメージでは人間は凶暴と化す。藤原さんのクレイジーな演技は余り好きではなかったが、もっと出来てたとおもう。クレイジーを演技するんではなく、クレイジーになってほしかったって観てておもった。突っ込みどころも何点かあった。特に印象的だったのが松嶋菜々子が殺されるシーン。SPなのになんで藤原から目を離したのかが疑問。それが彼女の生死を決断された。

誰も知らない

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結論から言うともの凄い重たい映画であった。演技力、ストーリ内容、撮り方。人物に例えるとすべての要素が意気投合していた。また、見終わってから知ったのが、実話をベースに作成されたらしい。しかも実話の方がもっと痛々しい出来事を語っていた。そして主人公の子はカンヌで最年少で最優秀男優賞を執るっている事にもびっくりした。
こういう映画って大抵すごくはじめの方は楽しい、可愛い、尋常あふれる愛の要素をみせてから、転々とくらい、きたない、悲惨な現実に移り変わる光景がおおい。そしてどこまで底におちるのが欠点であって、人は心うごかされる。
見終わって、誰が悪いのかを考えてみたところ、それは子供を放置したお母さんなのかと思う。けど、もっと原点に追いつくと人間がつくりあげた社会でもあることを気づく。お母さんだっていろんな意味で理由があって子供をうみ、自分の人生と戦ったと思う。